ネガティブ!文豪カフカの絶望名言集
カフカの絶望名言集です。
ポジティブな名言集は数あれど、ネガティブな名言集は珍しいのではないでしょうか。
文豪と呼ばれたカフカのネガティブさと言葉の力強さは、不思議な魅力にあふれています。
読み進める度にその不思議な力に勇気づけられていくようでした。その名言の数々は私を励ましてくれました。
人生にちょっと疲れたかなと思う人に、ぜひ読んで欲しい一冊です。
コンテンツ
第一章 将来に絶望した!
- 倒れたままでいること
- あらゆる困難がぼくを打ち砕く
- あらゆることが怖くなる
- 頑張りたくても頑張ることがない
- 他の人はやすやすとやってのけることを、自分はできない
- 目標に到達する難しさ
- 手にした勝利を活用できない
- 人生のわき道にそれていく
第二章 世の中に絶望した!
- ひとりで入れば何事も起こらない
- 地下室のいちばん奥の部屋で暮らしたい
- 孤独さが足りない、さびしさが足りない
- ここより他の場所
第三章 自分の身体に絶望した!
- ぼくの知っている最も痩せた男
- こんな身体では何ひとつ成功しない
- 父親のたくましさと、自分のひ弱さ
- この身体で生きることの心細さ
- 心配がふくれあがって本当の病気に
- 気苦労が多すぎて、背中が曲がった
- 散歩をしただけで、疲れて三日間何もできない
第四章 自分の心の弱さに絶望した!
- 強さはなく、弱さはある
- やる気がすぐに失せてしまう
- 重いのは責任ではなく、自分自身
- 死なないために生きるむなしさ
- 過去のつらい経験を決して忘れない
- 自分を信じて、磨かない
第五章 親に絶望した!
- 父親の前に出ると自身が失われる
- 罪はないのに罰はやってくる
- 巨人としての父親
- まったく噛み合わない価値観
- 親からの、見当違いな励まし
- 「おまえのやることは必ず失敗する」と脅かす親
- 自立を願いながら、子供を支配し続ける矛盾した親
- 親の影響力の大きさ
- やさしい母親は、おそろしい父親の手下にすぎない
- 親からの反論
第六章 学校に絶望した!
- 学校では劣等生と決めつけられた
- 母親にとって「ひとつの悲しい謎となった」
- 教育は害毒だった
- 何度成功しても自身は沸かず、ますます不安が高まる
第七章 仕事に絶望した!
- 生活のための仕事が、夢の実現の邪魔をする
- 会社の廊下で、毎朝絶望に襲われる
- 仕事に力を奪われる
- 仕事をなまけているのではなく、怖れている
- 出張のせいで、だいなしに
- 社会的地位にはまったく関心なし
第八章 夢に絶望した!
- なぜ好きな仕事で身を立てようとしないのか?
- 自分のやりたいことでは、お金にならない
- 書けば失敗、書かなければ箒で掃き出されて当然
- いろいろなことが、夢の実現を邪魔する
- 書くどころか、ものを言うこともできない
- 途方にくれて、たえず同じことを
- 悪作の証明
- 夢がすべてだが、その夢もあてにならない
第九章 結婚に絶望した!
- 結婚することにも、しないことにも絶望
- 愛せても、暮らせない
- 「普通」にあこがれる
- ふりまわされる女性
- 三度目の正直も起きず
- 結婚しなかった理由
- 結婚こそが現実入門
- 女性に近づくだけで無数の傷が
第十章 子供を作ることに絶望した!
- 子供を持ちたいが、持てない
- 父親になるという冒険
- 自分の血を残していいのか?
- 自分に似た子供への嫌悪
第十一章 人づきあいに絶望した!
- 人とつきあうことの圧迫感
- 人といると、自分の存在が消えていく
- 二人でいるほうが、もっと孤独
- 友人との関わりに希望はない
第十二章 真実に絶望した!
- 真実の道には、人をつまずかせる綱が
- 嫌がっても迫ってくる、受け入れがたい真実
- 目の前の現実はすべて幻影
第十三章 食べることに絶望した!
- 極端な食事制限
- カフカの食卓
- むさぼり食いたい衝動
- 食べたいけど、食べられるものがない
第十四章 不眠に絶望した!
- 眠れないし、眠りの質が悪い
- 不眠の夜のラッパ
- 永遠の不眠
- 不眠と頭痛で白髪になった
- なぜ眠れないのか?
第十五章 病気に絶望・・・・・・していない!
- ついに本当の病気になる
- 病気は武器
- 骨折という美しい体験
- 心の苦しみが病気の原因
- 結核=母親のスカート