経営の本質を再確認。エグゼクティブに読んで欲しい一冊。
経営幹部が陥りやすい思考パターンを、5つの悪い「くせ」として分類し、それぞれ分かりやすく解説されてあります。あらためて経営の本質を考えさせてくれます。経営幹部や将来企業経営に携わりたい人にオススメの一冊です。
コンテンツ
第一章 恐るべきグローバル・オペレーション3.0の時代
- 日本企業が活躍したグローバル・オペレーション1.0の時代
- 日本企業が手をこまぬいたグローバル・オペレーション2.0の時代
- 今そこにあるグローバル・オペレーション3.0の時代
- 成功のカギはマトリクス組織運営力
- 日本にとっての希望―マトリクス・オペレーションは日本企業のDNA
- 日本にとっての不安―5つの悪い「くせ」
第二章 軽薄な「現場主義」―悪い「くせ」(1)
- 現場経験を金科玉条にする/伝説の「秋葉の自転車乗り支店長」
- 分析し、考える営業所長/大野耐一氏の現場主義
- 現場主義の落とし穴
第三章 「長期的視点」の不在―悪い「くせ」(2)
- 日本のエグゼクティブは長期間の視点/長期的な視点はシステミック思考を求める
- 過去を振り返る悪い「くせ」/Imagination at workの必要性
第四章 独自の工夫へのこだわり―悪い「くせ」(3)
- ハインリッヒ・シュリーマンが見た150年前の日本
- 戸惑い、そして諦める外国人社員/科学的管理法の真髄を見直す
- なぜ、効率を追求しないのか
第五章 企業は人なり、で思考停止―悪い「くせ」(4)
- 物をつくる前に人をつくる/残念な「思考の停止」
- 人をつくる前にシステムをつくる
第六章 率先垂範の悪循環―悪い「くせ」(5)
- 指示命令型の限界/エグゼクティブ・コーチングの最重要テーマ
- 必要なのは新たな人材ビジョン
第七章 エグゼクティブ改造計画
- 10%の可能性に挑む/自己啓発の出発点は内省すること
- ビジネスパーソンの3つの動機/自分の「頭の使い方」を知る
- コンセプチュアル・シンキングがなければ手遅れ
- 自分のマネジメント・スタイルを知る/自らの「組織開発力」を自問する
第八章 「組織力」をつくる
- とらえどころのない存在/「組織力」の真髄はワークプロセス
- ワークプロセスの5つのカテゴリー/創業者はワークプロセスのオーナー
- ワークプロセスの分断/分業の発展と一時休眠
- 分業を再び開花させたグローバル・オペレーション2.0の時代
- グローバル機能別組織の発展/トヨタ自動車の方針の大転換
- グローバル機能別組織がもたらす病魔
- グローバル・オペレーション3.0時代の「組織力」をつくる
第九章 マトリクス・リーダーをつくる
- マトリクス・リーダーは存在した/マトリクス・リーダーは絶滅したのか
- 人材育成体系を0ベースで改革/改革1―組織階層別研修をやめる
- 改革2―アクション・ラーニングをやめる/改革3―アウトソーシングをやめる
- 改革4―EQリーダーシップを鍛える/改革5―組織スキルを鍛える
- 改革6―人材育成スキルを鍛える/改革7―ビジネス眼力を鍛える
- 改革8―志を鍛える
第十章 経営理念の力をつくる
- IBM means servicesの復活/ビジネス界のナイチンゲール
- ビジネス界のニューヨーク・ヤンキース
- 経営理念を世界に伝搬する/世界をキャラバンする
第十一章 改革のティッピングポイント
- ニューヨークの地下鉄の落書きの話
- 圧倒的にインパクトのある研修プログラムを1つつくる
- パイロットプログラムを1つつくる
- プログラム・マネジメントのセンター・オブ・エクセレンスをつくる
- 究極の選択への準備をする